道に力強く咲く

当塾は今年から入り口のマットが変わりました。 

「どこかで見たことある!」という方、トシはおいくつ(笑)?

それはさておき、そう、どこかで見たアイツ、いやアレ。

アレは何なのか?ピンクと茶色とグリーンのタワシみたいにワシャワシャしたマット。

そう、それこそ当塾入り口にただいまドドンと鎮座するハードマット『タンポポマット』なのです。

これまでゴム素材のものや、カーペット素材?のオシャレ系なマットを使い続け買い替えてきましたが、そういったマットの不満点は、掃除の際の〝ホウキでパンパン〟で、ものすごく、際限なくホコリ粉塵が舞い上がることだったのです。

またぞろマットの買い替え時期となり、掃除の手間と、舞い込む砂利埃の軽減を狙って、このマットの登場と相成りました。

使用してみて‥‥まず靴裏の汚れ落ちが格段にいい!ザリザリとマット上で靴を数回擦って建物内に入ると、殆ど泥・土・砂の類が取れている(マット下に落ちている)ことに気づきます。よって、玄関入り口の掃除がラク。

マットそのものも先述の〝パンパン〟不要(構造上できない)、雨に濡れても数分立てかけておくだけで水は切れます。

難点を言うとすれば、マット自体に高さがあるため、昨今の段差のないオシャレな構造の入り口であればドアの開け閉めに干渉するかもしれません。

当塾は日本家屋且つ凸凹な構造のため、逆にコイツの高さが段差をなくすのに一役買っています。

さて、このマットはいつから、どのような経緯で売り出されたものなのか、そしてなぜこのように広まったのか?

調べてみたところ、『株式会社テラモト』により、1951年(昭和26年)に発売。

土足のまま出入りする洋風建築が増えた一方で、まだ霞ヶ関ですらも道路の舗装が進んでいなかった昭和2030年代、泥落とし・霜落とし用マットとして開発。時代背景もあって、「道端の土のあるところに力強く咲くタンポポのように、舗装されていない道のあるところにこのマットを敷いて使ってほしい」という願いが商品名に込められているそう。

また、「全国津々浦々に咲くたんぽぽのように、全国各地でこの商品が愛用されるよう(花開くように)」との想いもこの名前には込められているとのこと。

ちなみにひし形の模様はタンポポではなく、見た目を華やかにするためのデザイン。

当塾に来る子達も、このマットの如く、真に実力があり、長く社会で愛される人になって欲しいな、と思います。