『たたかいごっこ』のやり方

「ウチの子が幼稚園で、禁止されているのに〝たたかいごっこ〟をやりたがる‥。やめて欲しいのに‥。」

やめさせることはできます、しかし、正しいたたかいごっこのやり方を行えば、つまらないケガが防止できるばかりか、夜も早くにしかもよく眠り、情緒が安定して将来成績も伸びる‥かもしれない子に育ちます。

では、正しい〝たたかいごっこ〟のやり方は‥‥?

結論

『プロレスを見る』

はい、終わりです。

ではなくて、父親(もしくは少し大きな兄)が教えるのがベストだと個人的に思います、

昭和の頃は毎週金曜夜8時、80年代半ばは土曜夕方(地方により日時差有り)に女子プロレス、と人間同士がくんずほぐれつ戦っている様子を目にすることができました。

「ああ、危ない!」

「うわー!痛そうだな。」

「これは真似できないな‥。」

「よし!決まるか!?」

といったプロレス展開を見るうちに、通常の判断力をもつ少年であれば、「たたかいごっこ」のやり方が分かってきます。

時として強い〝アタリ〟を喰らわしてしまったり喰らったりして感情的になることもありますが、その際は正しくケンカをして欲しいと思います。

たたかいごっこをするにせよ、正しいケンカをするにせよ、男の子をもつお父さんにぜひお願いしたいのは、時間のある時に息子と対峙し、ぶつからせ投げる・(加減して)叩く・(加減して)蹴る、時折攻撃を喰らってリアクションを取る(このあたりはお父さんの側もプロレスその他の知識が必要です)‥といった、本気のような遊びの戦いを身体で教えることです。

とにかく、全身を使わせて子供を〝錬る〟。そうやって錬られた子は、ヘンなところヘンなケガはしません。

園や学校でたたかいごっこをし、どちらか一方の知識or加減不足でケガ先生or親の謝罪ごっこ禁止‥‥というのはよくあるケースですが、こういう話を聞くたびに、『父親不在』を感じます。実在としていないのではなく、精神的にいない‥‥ゲームを一緒にやる父親は現在では珍しくありませんし、それが悪いとは思いません。しかしどこかで一緒に〝指先と目〟ではなく、全身を使った遊びを子供と一緒にして欲しい、と切に思います。