構えを作る

当塾、個人指導部屋の入り口にはスノコが置いてあり、その前で靴を脱ぐ→揃える→入室、というのが正しい作法です。

しかし、入塾時はもちろん、その他折に触れて『靴を揃えましょう。』と声掛けはしますが、なかなかコレが意識して改善されない生徒も多々いるのが実情‥。

指導力不足、といえばそれまでなのですが、では指導力がある人が常にいればやるけれど、いなければいつになっても自分ではやらない、というのは人としていかなるものか?と思うわけで。

言われればその都度やる。

自分から意識してできない、しない。

‥‥うーむ。

というわけで本年後半からのモットーは

〝構えを作る〟

しつけその他自分で決めた日々のこと(掃除など)も、そうせざるを得なくなるように環境(構え、デザイン)を整えてしまう。

前述の、靴を脱ぐ揃える入室

その流れを作る一つの構えとして

↓↓↓

いかがでしょう?

なんとコレでどの生徒も入室時に靴を揃えられるようになりました!!

床に貼り付ける可愛いシール状のものも市販されていますが、当塾のザラザラコンクリ床には甚だ心許なく‥。チョークは時間が経てば自然と薄くなり、その都度の描き直しは必要ですが、その手間ごとに新たに自分が〝構え〟を意識づけられるのは良いことです。

こういった具合に、勉強せざるを得ないように環境を整備してしまうのが家庭学習においても効果的であると思います。

また、『コレを日々続けよう!』と意識してもなかなか続かなかったこと(ダイエットのためのちょっとエクササイズとか)も、せざるを得なくなるような環境整備を作ってしまうことに頭を悩ましトライ&エラーする‥これが根本的解決法ではないか?と。

自分ができていないことに嘆き、愚痴る。子供ができないことに嘆き、「なんで言われても言われてもできないの!?」と叱責し、できるように仕向ける。

これでは対処的でエンドレスです。

(良いことを)そうせざるを得ないように自然な流れを作ってしまう。そのための努力と工夫は惜しまない。それが人間として頼もしい、逞しい姿ではないか、と思うのです。