『拳奴死闘伝セスタス』(技来静也/白泉社)
1997年から某青年誌で連載(休載を含む)。
古代ローマが舞台のボクシング(格闘)漫画なのですが、他の格闘系マンガと一線を画すのは、勉強はおろか人生にも通ずる熱い、濃い、なるほどと唸ってしまう説得力のある〝檄〟満載なところなのです。
連載から24年目の今年4月よりアニメ放送決定です!!見られたらみんなで見よう(半強制)!!
3月の末に最新刊が、前巻から1年以上経って発売になりましたので早速ゲット。早速色々な〝熱い檄〟が!
『〝才能〟とは何だ?ロクに即答も出来ないものを口実にして、お前は逃げるのか?』
『多くの若者が挫折を告白するとき、決まって〝才能を〟理由に挙げるのに、いざ核心を問われたら答えに窮する。』
『すぐにコツを掴む器用な者もいれば、いつまでも習得に苦しむ不器用な者もいるものだ。そういう個人差は必ずある。』
『では要領の良さが才能なのか、と問われたら、俺は違うと断言する。』
『努力とは、やり遂げた者だけが語れる言葉だぞ。』
『要領の良い奴というのは、高を括り諦めるのも案外早い。』
『壁にぶつかった場合でも、粘り強く乗り越えて化けるのは、むしろ不器用な奴。』
『俺は才能が天恵だとは思わない!
才能とは、〝執着〟であるッ!
泥臭い執着も無しに道など拓けるものか!』
『いいか、要領の良し悪しごときは問題じゃない。辛く苦しい時に、挫けず他者より少しでも頑張れるかの勝負なんだよ、人生は。』
『少しでいいんだ。少しを重ねろ!少しの累積が、窮地で背中を押す底力になるのだ!』
『さぁ行け!束の間の青春を、無我夢中で駆けろ!出遅れても諦めるな!』
『最後に先頭を走れば、お前の勝ちだ!!粘り抜け!危機と好機は表裏一体、勇気一つで勝機にもなる!』
‥‥一部少し改変して載せましたが、いかがでしょうか?
勉強にモロに当てはめることができますね。
自分も日頃から、受験生には特に
「小指の爪が僅かにかかるだけでの差で合否が決まる。」といった喩え話を語ります。
何事かを成すのに、〝ヤル気〟は最低限の要素です。
何としても成し遂げたい、という熱い想いでギリギリの勝負をしている時、もはや〝ヤル気〟など問題になりません。
いかに、成し遂げたいものに情熱を捧げ、行動で示せるか、だと思います。
そこは、教えてできるものでは無いと思うのです。