己を全うした者が勝つ

(クソ)コロナウィルスにより3月より延期に延期を重ね、ようやく開催された『第39回桃太郎ファイトボクシング』。

本来はイオン岡山で開催されるはずが、消防法やら何やら色々の関係で、浅口市の天草公園体育館での興行と相成りました。

試合のチケットも全席指定で、観客数の制限があるため通常料金より割高。

観客席は全席アルコール消毒液が備えられ、この日に至るまでの主催側の準備の苦労が感じられました。

本日のメインイベントは日本フライ級タイトルマッチ。昨年10月に実に38年ぶりに日本タイトルを岡山にもたらしたユーリ阿久井選手の初防衛戦。

ボクシングというスポーツの特異性から、また、岡山というボクシング後進県において、タイトルを失うことは今後の地元での単独興行開催の不可能を意味するわけで‥。

会場到着が少し遅れ、第3試合からの観戦となりましたが、如何なるドラマが‥。

 

恵まれたボクサーとは

・パンチが速い(初動&連打スピード)

・パンチが強い

・腕(リーチ)が長い

・脚が長い(歩幅が稼げる)

・身体が柔らかい

・眼が良い(パンチが見切れる)

・華がある

・打たれ強い

恵まれ無いボクサーはその逆で

・パンチが遅い

・パンチが弱い

・腕が短い

・身体が硬い

・眼が悪い

・華がない

・打たれ弱い

‥‥挙げていて悲しい😭。

さて、殆どのボクサーは皆1年ぶりの実戦。試合をしてもさして儲からないプロの世界で、この日まで闘志を奮い立たせて身体を仕上げる苦労は推して知るべし。

割高のチケットも、彼らのこの日までの汗と涙と苦労を思えば安いくらい!

果たして試合は‥‥

総じて上記に挙げた『恵まれない』ボクサーが健闘or勝利した印象です。

動き、年齢、戦績から『不利か?』と見られた側が、見事に自身の欠点を補うべく覚悟し、動く。

有利と見られる側はそんな相手の、信念に基づく闘志に臆し、浮き足立ち、のけ反る。

自身の得意とするボクシングを展開したいのに、それができずにある者は倒され、ある者は判定に涙し‥。

はた目には地方のボクシング興行にありがちなドロ臭い試合が続いたように見えましたが、ボクサー達それぞれの清々しい精神が感じられたことは収穫でした。

ボクシングの良いところはボクサーの、さらに言えば人間の崇高な精神の構えが見られること。

ボクシングの精神性は学習にも活かせます。

国数英社理、5教科全てに高得点を取れることが理想ですが、人間は得手不得手を持つもの‥そう簡単にオールマイティーな存在にはなれません。

が、己の不得意を知り、それを得意でカバーできれば何も問題はないのです。

だからこそ、己を活かせそうな進路を選択し、戦略的に学習することが受験には求められます。

受験もボクシングも、己の闘いを全うすれば勝てます。

己とは何者か?

それを、学習を進めていく上で悩み、苦しみ、若いなりに掴んで欲しいと思う次第です。