心停止からの退院(6)心臓マッサージ中に思っていたこと

心臓マッサージ中。私の頭の中は大変忙しかったんです。

ものっすごい勢いで色んなことを考えていました。

 

まず第一に考えていたことは・・・嘘ではなく本当に・・・

「あー------------!もう!今日!!!育脳寺子屋休みにしないといけないじゃん!!」

それからも、色んな事を頭の中で思ってました。

「主人の指導は?あっ!今日の指導は休みになってたんだ!Tくんラッキーだったなぁ・・確か、数日前に指導振り替えてたんだよね。

今日は、絶対英検2級対策できなかったじゃん!!!」

「主人の個人指導5月はできないかもなぁ・・・返金したほうが良いかな・・それも相談だな」

「もー----------!!!死にたい!殺してくれ!とか冗談でも、たまーに言ってたから、本当に心臓とまったじゃん!!!やめてよねー---!!!」

「時間は命命命!!!!!かえってきて!かえってきて!!!!生きて!生きて!!生きて!!命!!!!!!!!時間は命!!早く救急車きて!!!!」

「もし、このまま死んでしまったら・・どうする?子どもたちは?? いや!!!絶対大丈夫!!!だって私は運がいい!!!!!」

「もし俺が死んだら、再婚しろよっ・・・て今ままで二度いったよね??二度言って私を泣かした事あるよね!?

本当に死んで再婚したほうがいの!!?もー------------やめてよね!!!いっつも、そんなこと言って、私を泣かすのは貴方くらいだわ!!!腹立つわーーーーーーーーー腹立つわー--------くそぉぉぉ!!!!

今ここで、手を緩めたら本当に死ぬよ!死ぬよ!絶対に絶対に生きる!生きる生きる!!!!!死なせるもんか!!!!死なせてなんてやらないわ!!!!!!!!!!!!!!」

「まだ?救急車の音・・あと二分くらいで到着するっていってたよね!も少しもう少し!!!」

頭の中が忙しい・・・本当に忙しかったです。

 

頭の中が忙しかったのに、発している言葉は「119」の方の指示に応えることと、子どもに指示をすること、

「あなたー---------!!俊裕さん!!!!!!!!!!」

「俊裕さん!俊裕さん!!!!!!」

「シッカリ!!しっかり!!大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫よ~~~~~!!!!!!!!」

「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10!!!しっかりー-------------!!!しっかりー------------!!!」(心臓マッサージの声掛け)

そんな言葉を、倒れている主人にかけ続けていました。

 

救急救命士さんが到着して、子ども達3人に言い聞かせをしている姿をみながら、

「育脳寺子屋ライン」に今日のお休み連絡を入れました。

 

最初は、「すみません!育脳寺子屋お休みです!!」

 

あ!これでは、何故休みなのかわからないな・・・・なぜ休みか分からないと皆さん不安になるよな~~

と思い

「主人が倒れました!今から救急車にのります!」

と打ち込んだのだと思います、

その後・・救急車に乗り込んで

「あ!この状態じゃぁ明日は、仕事できないわ!!」

と思ったらしく、次の日をお休みにすることにしました。

 

育脳寺子屋ラインに、「救急車に乗った」と書き込んだけど、

本当に救急車に乗ったかなんて、文字だけではわからないよな~~~

と思ったので

主人の顔が映らないように、救急車内の写真を撮りました。

この写真のおかげで、何時何分に救急車に乗り込んだのかが分かったので、後々の私の心の支えと安心につながりました。

「記録を取る」が、自分自身を助けてくれたのです。

 

※医療関係者の保護者さんは、この心電図の波形をみて「完全に止まってる!!!」と思っていたそうです。

繋がれている機械をみて「心臓止まるかと思った!!!この機械は心停止してないと使わないんです!!」と後程教えてくれました。