『お手紙』

昔から小学校低学年(2年生くらい)の国語の教科書に載っている『お手紙』(アーノルド・ローベル作・絵)。

。今次女が習い中です。自分も、次女の本読みを聞いて懐かしい気持ちにな‥ったのはつかの間、「ん?それってどうなの??」という感想が‥。

あらすじは『一度も手紙をもらったことがない〝がまがえるくん〟を不憫に思った〝かえるくん〟が、ものすごくストレートに感謝の意を表した手紙をがまがえる君にあげて、めでたしめでたし‥‥。』なのですが、まず疑問の一つ目。

【「一度も手紙を‥。」とボヤくがまくんは、果たして自分から他人(かえるくん含む)に手紙を書いたことがあるのか?】

自分から書いてもいないのに、他人から手紙が来ない‥と悲しんで不貞腐れるのはスジが違わんか?!がま!

疑問二つ目。

【かえるくんは何故、がまくんへの手紙を〝かたつむりくん〟に託したか?】

がまくんへの手紙を急いで書いたかえるくんは、サプライズを演出しようと、たまたま出掛けに会った〝かたつむりくん〟に手紙を託すのですが、一刻も早く親友の孤独を解消してあげようと思うなら、その人選は物凄いミスではないでしょうか?!かたつむり君の移動速度を分かっているのかしら??かえる!

疑問三つ目。

【かたつむりくんは何故そのミッションを引き受けたか?】

かたつむりくんも自分の移動速度は分かっているはずです。それなのに作中では「すぐやるぜ!」と配達を安請け合いしています。‥走れるとでも思ったか?!かたつむり!

結局、がまくんの元にかえるくんの手紙が届くのは都合四日を要するのですが、先に手紙の全容をバラしていたおかげか、それを待つ〝がま&かえる〟には、幸せな時間が流れた‥‥ので結果オーライなのでしょう。

両者の家のディスタンスは作中では示されていませんが、脇目も振らずに移動すればもう少し早く目的地に辿り着いたのだとすれば、「彼女の家にでもかたつむりは行ってたのか??」と、大人な想像をしてしまう自分の心の汚れぶりが悲しい⤵︎⤵︎