『教科書ガイド』はズルい?

前回のブログで綴った、自身の高校生時代(平成初期)の英語の授業の進め方のついてのつづきです。

予習に重きが置かれ、授業は生徒の予習(和訳の出来)次第という、何とも生徒依存なやり方は、高3になっても続きました。

当時も、そして今も『教科書ガイド』なる教科書をある程度解説してくれた教材は販売していますが、当時教師から明言されたことは「〝教科書ガイド〟を用いて勉強するのは構わない。が、授業中、机の上に置かれていたら没収する!」でした。

自分自身が田舎の出なため、大型書店も近くに無く、「〝教科書ガイド〟とは何ぞや??」で、『どうやら教科書の英文和訳が全て書いてあるらしい参考書』という情報のみで、現物をついに現役時には見ることはありませんてした。

指導者の立場になって市販の『〜ガイド』を初めて見ましたが、英語のそれは全訳など書いてはおらず、重要文こそ記載はあれ、特に〝英語和訳のカンニングができる〟教材ではありませんでした。

学校の先生向けに教科書用の〝教科指導書〟なる学校専売品(¥10,000ほど)が存在しますが、自分は塾講師のため、見たことはありません。‥それには英文の全訳が掲載されているのかしら???

時が過ぎ、今となってはスマホorタブレットで『〇〇出版 △△△教科書名) Lesson□□』と検索すれば大抵の全訳は見つかりますし、Googleカメラ、翻訳アプリでほとんどコト足ります。

英語の学習法は様々ありますが、英語のみを学習しに学校に行っているわけではないですので、あまりにも英語にのみ時間を割くのは効率が悪いです。

自己の高校時を反省すれば、あまりにも英語の予習(英文は和訳)に時間も体力も神経も使い過ぎたな‥と思います。しかしそれは、〝上手く和訳を発表できなかった際の罰〟を喰らいたくない恐怖の回避であったわけで、同世代の目が特に気になる高校生には、衆目の中立たされ続けたり、不勉強に対する教師からの説教を浴びたくない一心での日々の苦闘であったと思います。

自分は幸いにもこの仕事でそれらの経験が活きましたが、自分と同じく英訳の日々を送り、今現在全くと言っていいほど英文に目を通せない(訳せない)、むしろ二度と英語などやりたくない希望が叶って、特に英語を必要としていない日々を過ごしている人にとっては、一体何に活かされたのでしょうか?

やり通す力?コツコツと真面目にやり続ける継続力?

色々、答えはあると思います。