数年前からの指導ポリシーとして、
「助けない」というのがあります。
「ん?学習塾なのに、勉強助けてくれないの??」
いやいやもちろん、学習指導はしっかりやります。
ここで言う「助けない」とは、『複雑な家庭事情を抱えていて学習に集中できない人』『(生活習慣の乱れなどにより)学習意欲が無く、自力でなく他人の力を100%借りたい人』について、残念ながらこちらの力を貸すことは出来ない、ということです。
学習塾としてやるべきことの範疇を超える要求には応えられません。
そういう方針もあり、当塾は他塾に比べ、『通えない』塾となっております。
生徒ごとに必要回数は異なります。
「家ではどうせボ〜ッとしているから、とりあえず塾に行って無理矢理環境の構えを作ってしまった方がよい。」という思いは、充分理解できます。(我が家の子達も、『元気で留守』なら良いのに‥‥と思うことほとんど毎日です💦。)
しかし当塾は『完全個人指導』塾です。座っていればアレコレと教師がやってくれて、受け身で〝学習サービス〟を受けていれば成績は勝手に上がるだろう‥と思われてしまっては本質がズレてしまいます。見下しであれ期待であれ、その思いで個人指導を受けても、実際のテストや入試で点数は取れません。本番にアドバイザーはいません。自分で時間配分をし、「1点でも多く取る!」という意欲のもと、解かねばなりません。
学習についての『何を、どのように、どのくらい』は、指導します。
何を食べれば集中力が上がって、ゲームを適度にやめられて、家や学校で色々あって凹んでも不思議と勉強する気になる方法‥など、細かく指導できないことはないのですが、生活に関わることまでこちらがアドバイスしていては、そのうち家庭生活にまで踏み込むことになります。
過去に保護者の方の了解を得て踏み込んだこともありますが、結果として、生徒本人の思考&行動停止を招いてしまった反省があります。
自分で考えて行動することを拒否している人が放つセリフの代表が
「一体どうしたらいいですか?」
です。
意訳すると「一体どうしたら、一番早く、努力なく確実に、他人を出し抜くことができますか?」というものです。
「努力しないなんてとんでもない!言ってくれたら頑張るよ!!」という方、〝自分の気に入る努力〟以外でも受け入れてくれますか?
『気に入ったら頑張って〝やる〟』という不遜な想いが心にありませんか?
失礼ながらこれまで自分の受けた「どうしたら??」の訴えは皆、どこかしら「確実ならやってやってもいい。」という不遜さがあったように思います。
金だけが目的であればまたとないチャンスです。ああだ、こうだとアドバイスする時間ができますので、回数を重ねて指導料をドンドン頂けば良いのです。儲かります。
それを、、したくありません。
生徒にとって必要な回数、必要な時間だけの指導の提案を致します。
「もっと通いたい。」と思ってもらっても、「その必要はない。」とこちらが判断すれば、増回数はありません。
その点で、『通えない塾』と言えます。
疑問に感じる点があればお問い合わせください。丁寧に説明致します。