心停止(心室細動)からの退院(12)4人の生活スタート

祖父母が帰宅して、私と子ども4人の夜の始まりです。

「お父さんは?」

「お父さんはいつ帰ってくるの?」

そういいながら、長女が泣き出した。

次女も、長男も泣き出した。

「お父さん!お父さん!お父さん~~~!!!」

私は、子どもたちの様子を見ながら話していきました。

「お父さんは、今は眠ってる。早くて1週間したら目が覚めると先生がいっているよ。

どんなに早くても2か月は入院だよ。」

 

大泣きしながら、長女が聞いてきた。

長女「今まで泣けなかった。近所のおじちゃんたちがいるし・・おじぃちゃんとおばぁちゃんがいて・・・・泣けなかったんだもん・・・・ お父さんは??お父さん大丈夫????月曜は小学校いくの?いけるの?????」

「学校には行きます。」

「お父さんは、必ず帰ってくる!絶対に帰ってくる!今、私たちが出来るのは信じて待つだけ!

お父さんは、お医者さんが24時間見てくれてる。何もできない。出来るのは『必ず元気になって、お父さんは戻ってきてくれる』と信じるだけ。

そして、『通常の生活』を送ろう。

朝起きて、学校に行って、宿題をする。日常を送ること。

そして、お父さんが帰ってくるまでに、家を綺麗にしておこう。お父さんが帰ってきたら綺麗な家にしておこう。

片付けと掃除をしよう。お父さんが帰ってきたときに

『あぁ。帰ってきてよかったな』と思える部屋にしておこう。

辛いよね、悲しいよね、心配だよね、寂しいよね

お母さんも一緒だよ。

だから、泣こう。

いっぱい一緒に泣こう。 泣いて泣いて泣いて・・・・

それでも、お父さんが帰ってくることを信じて待とう。

お母さんも泣くから・・我慢しなくていから・・・だって、心配だからね。お父さん大好きだから当たり前だよ。

いっぱい泣けばいい。大丈夫!大丈夫だから・・・」

4人で泣いた。泣いて泣いて泣いた。

泣いてから、お布団に移動して3人を抱きしめて抱きしめて、3人が眠るのを待ちました。

 

ノートに20時47分に

「父へ帰宅すると連絡」と書いていました。

21時半前に自宅につき、両親は帰宅。

それから、子ども達と話をした。

22時過ぎに、お友達に電話をしているという記録を見ると、私が子どもたちに話をして子どもたちが寝付くまでは20分程度です。

私が帰ってくるまで、眠いのも我慢して待っていたんだなあ・・

 

私が、眠ろうとしたのは24時です。

けど。。脳が覚醒していたのでよく眠れませんでした。

心も体も疲れてる・・・ そんなことを思いながら、子どもたちの姿をみていました。

幸いにも、子ども3人は穏やかに朝までクースカクースカ眠っています。

 

次女は、3回ほど機嫌のよい寝言を言っていました。

 

子ども達を見ながら、安心をしていたのをよく覚えています。

そして、そのことも記録として残していました。