100万言よりも行動

「『これこれのことをすれば、こんな結果が出ます』といった、スキルの価値を具体的に提案することが大切。」

と言われますが、経験的にどうもこれに馴染めません。

「それをすれば必ず結果が出るのですね?」と聞かれても、

「あなた次第になります。」と答える以外ない気がします。

こちらは身につけた知識や技術を懸命に伝えますが、週に一度程度取り組んで素晴らしい結果が出るものに、価値があるでしょうか?

本当に自分の技術・知識として身につけたければ、週一回でなく、意識して出来るだけの時間を割いてスキルアップに励む必要があると思います。

課題を示すことは指導者の役目であり、「自分で考えてやれ!」というのはヘボ指導者です。

無茶な課題は論外ですが、その生徒に適切と思われる課題を指示して、なんやかんやでそれをこなせず、結果として『指導受けても意味が無かった。』なんて言われた日には、もう参るしかありません。

『指導者は、どこまでの責任を持つのか?』

ちょっとスマホを見たり色々しながら、指示されたものをサッと数分やるだけで結果が出てしまう指導や課題提供ができたら素晴らしいなぁ、と思う反面、今後その人は何かを学ぶたびに、ものの数分やって結果が出るものしかやらなくなるのでは?と心配になります。

そこまでの心配はしなくても、その時のその人に必要な価値を提供できたらいいんじゃないかな??とも思ったり‥。

英語や数学も週に数分勉強するだけでテストでいい点が取れるなら、苦労しません。

授業を受けたり、分からないなりにワークやプリントをこなしたりしているうちに、パターンが読めてきて覚えられ、できるようになるわけです。

そういった過程は勉強に限らず、スポーツや芸術、およそすべてのことに共通だと思います。

しかし、それを言ってしまえば夢も希望も感じなくなってやる気が萎えるから、ウソでもいいから『簡単にできるできる。』連呼で気分を盛り上げて欲しい気持ちも分からなくもなく‥‥そうなるとウソも方便です。

学習指導をしていて辛いことは、いくら精一杯伝えても、その生徒の日常のあれこれが結局邪魔して結果が出ないこと‥。

こんな特性持ってて、プレッシャーに弱くて、でも毎日電子機器(スマホやゲーム)には触れまくって色々刺激や情報得ていて、食事も特に気を使ってなくて、結果体調や精神面に波がすごくあるので課題も与えられてもできなかったり、言われたことやれなかったりしますけど、勉強できるようになりたいので自分にもできるやり方教えてください‥‥う〜ん、参った。

まず、電子機器触れる時間少なくして、ご飯(お米をベースに!)もちゃんと食べて腹八分目でやめて、日付が変わらない内に寝る習慣をつけてから自分の特性を主張するのが正しい順序であると思います。

「分かっちゃいるけどやめられない。」‥‥まさにこれをどうするか、ですね。宣言と決意は不要です。結果が出るように行動で示せるか、です。