ゲームは自制心を鍛える

「ゲームの集中力を勉強に活かしてくれたら‥‥。」と思う保護者の方は多いと思います。

しかし、ゲームと勉強では集中力の種類が違います。

ゲームは指先一つで次々と画面や展開が切り替わり、絶え間なく飽きさせないような状況を作りだします。自分の主体的な集中は必要なく、いつの間にか長い時間取り組んでしまう中毒性を持っています。

反対に勉強は文章を読む、計算をする、など主体的な集中がなければ前に進めないものです。

ネット、スマホ(タブレット)、ゲームなど、軽く手を伸ばせばいくらでも学習時間を削ってくれるものが溢れている現在に、すべてを我慢して勉強のみを強制しても無理な話です。

これらのものを『ゼロ』にすることを考えるよりも、節度をもって付き合うことを覚えさせる方が今後の人生を生きていく上で有用です。

際限なく好きなものを口にしたり(酒、タバコなど)、またヒマがあればスマホ等でさして意味のないやりとりで時間を割いてしまう状況を、『これではいかん!』と自制できる力があれば、依存や中毒は無いはずです。

ゲームをキリ良くやめるのはなかなか困難ですが、『夕食までには必ずやめる』『○曜日はやらない』などのルールを決め、特例を設けず厳格に適用する厳しさが、子供の将来の幸せにつながると信じます。